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新年だからピアノこぼれ話
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ギターを弾く友人が「ピアノは高いから金持ちが弾く楽器」と断言したことがあります。
確かにこれから楽器を始めようとする人にとっては高価なものもありますね。
しかし、ファミリーキーボードやデジタルピアノの登場で、かなり親しみやすく身近になってきたと思います。

ピアノを最初に考え出したのはイタリアのフィレンチェの楽器製作者「クリストフォリ」という人です。1690年に、有名なトスカーナの大公家メディチ家の王子の趣味の楽器蒐集のため、当時あった鍵盤楽器の改良を命じられたのがきっかけ。

クリストフォリさんが開発した、ピアノの原型となる「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」（ながっ！）は楽器としてはまだ不完全でしたが、楽器が広く普及し需要が増えるとともに、どんどん技術改良されベートーヴェンの時代にかなり完成に近いものが出来ました。

といっても、まだ今の形ではありません。

そう考えると「エリーゼのために」もベートーヴェンがもっと先に生まれていたら、
違った曲になっていた可能性も・・・。

そして1880年（日本では明治時代）頃に現在の８８鍵となり、その後は、より良い音作りなどマイナーな改良が続けられ、私たちが触れる今のピアノとなっています。

開発から２００年の時を経て、王子の趣味が世界に広がった、とも言えるこの楽器。

彼の楽器蒐集の趣味を持っていなかったら、ピアノの存在は今、無かったかもしれませんね。ありがとう、王子様！なぁんて。

たくさんの時間と、多くの人たちが関わって出来上がった楽器「ピアノ」との時間を、
ぜひ今年も一年楽しみましょう！

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